観光情報
宇治茶
12世紀の終わり、中国僧栄西により日本に伝えられた「茶」は、日本人の生活と密接に結びつき、固有の文化を形成してきました。宇治には、13世紀初頭に播植されました。その後、宇治は、幕府や権力者たちの庇護のもとに、日本を代表する茶の産地として発展し、「宇治茶」は宇治を代表する産業、文化となっています。
市営茶室対鳳庵
市営茶室対鳳庵は、本席、広間茶席、立礼席を備えた日本建築の伝統を受け継ぐ数奇屋づくりの木造建築で、1月10日から12月20日まで毎月開席しており、宇治茶のお点前が気軽に楽しめます。
利用料金 : 500円(お菓子付き)
開席期間 : 1月10日~12月20日
開席時間 : 10時~16時
源氏物語と宇治
源氏物語は、関白藤原道長の娘彰子に仕えた女流作家紫式部(973~1014)が書いたもので、全編が54帖から構成される世界的にも有名な古典文学です。
源氏物語の前半は、帝の子に生まれ、美貌と才能に恵まれた主人公光源氏が様々な恋愛遍歴を重ね、栄華を手にしながらも人の世のはかなさに悩む姿が描かれています。
これに対して後半は、彼の死後に話が移り、没落した貴族の3人の娘たち―大君、中君、浮舟―と、それをめぐる光源氏の子薫、孫の匂宮との悲恋をつづって終わっています。
この物語の最後の10帖―「橋姫」、「椎本」、「総角」、「早蕨」、「宿木」、「東屋」、「浮舟」、「蜻蛉」、「手習」、「夢浮橋」―は、宇治を主要な舞台にしていることから特に「宇治十帖」と呼ばれています。
市内には、「宇治十帖」にちなみ、その愛好者たちによって設定された石碑が10箇所にあります。
◆鵜飼(6月中旬~9月初旬)
宇治川の鵜飼は古くから親しまれ、「蜻蛉日記」などにも登場しています。川面に篝火が映え、鵜匠と鵜が一体となって繰り広げる演技は見事です。
◆県まつり(6月5日~6日未明)
県神社の祭りで、深夜に沿道の灯火を全て消して暗闇の中で梵天渡御が行われることから、
別名「暗夜の奇祭」とも呼ばれています。また、5日の昼頃から沿道に露店が並び、
この日を楽しみにしている子供達などたくさんの人出で賑わいをみせます。
◆茶まつり(10月第一日曜日)
栄西禅師、明恵上人、千利休の3人の茶祖の遺徳をしのび、宇治橋周辺で行われる祭りです。宇治橋三の間からの「名水汲み上げの儀」から始まり興聖寺での「茶壷口切りの儀」などが行われます。