06.三室戸寺コース
770年(宝亀元)光仁天皇が辰巳方向に金色の光を見て使者を派遣し、志津川上流で発見された千手観音像を本尊として創建されました。広大な寺域を誇りましたが、1573年(天正元)織田信長が槙島城に足利義昭を攻めたとき、三室戸寺は信長に対抗したため火をかけら焼亡しました。現在の本堂は1814年(文化11)に再建されたものです。西国三十三所観音霊場第十番の札所として有名ですが、本尊の千手観世音像は秘仏で、33年に一度開扉されます。また、花の寺としても有名で2,3月は梅、4,5月はシャクナゲ、5月はツツジ、6月は紫陽花が楽しめます。また、境内に源氏物語宇治十帖「浮舟の古跡」もあります。
コース紹介
所要時間:1.5時間
歩行距離:3.0km
京阪三室戸駅 三室戸寺(拝観料)

オプション
旧家長屋門(無料)

厳島神社(無料)

安養寺(無料)
スポットガイド
旧家(茶師)長屋門
旧家(茶師)長屋門
三室戸寺から丘陵地に伸びる古道に、宇治茶の普及に尽力した茶師梅林家と宮林家の長屋門が見られます。江戸時代、両家はともにこの地域の茶業にかかわる人たちを統率し、活躍していました。
厳島神社
厳島神社
住宅街の中にある厳島神社は、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を主神とし熊野、菅原、八幡、稲荷の四社を合祀した社で、参道には1748年(寛延元)に雨乞いの願いが叶ったお礼に寄進された灯篭が並んでいます。隣には浄土宗安養寺が。小野篁(おののたかむら、9世紀半ば)が冥土で見て刻んだという延命地蔵が知られています。