平等院 (世界遺産) |
平等院は1052年(永承7)に関白藤原頼通が、父道長より譲り受けた別荘を寺院としたものです。鳳凰堂(阿弥陀堂)と庭園は阿弥陀如来の西方極楽浄土を表わすと言われ、1994年(平成6)世界文化遺産に登録されました。堂内には仏師定朝による阿弥陀如来坐像が安置され、壁や扉には来迎の様子が描かれています。長押の上には阿弥陀如来に従う極彩色の菩薩が音楽を奏で、舞い踊り(雲中供養菩薩像)浄土そのものでした。 境内に設けられた平等院ミュージアム鳳翔館には、鳳凰堂の内部を再現した九品来迎図や国宝の鳳凰や梵鐘、雲中供養菩薩像26体などが収められています。鳳凰堂は十円玉や郵便切手などに使われ、人々の日常生活に溶け込んでいます。
(※写真提供:平等院) |
三室戸寺 |
西国観音霊場十番の札所で、本山修験宗の別格本山です。 約1200年前(宝亀元年)、光仁天皇の勅願により、三室戸寺の奥、岩淵より出現された千手観音菩薩を御本尊として創建されました。また、2月中旬〜3月の250本のしだれ梅、4月下旬〜5月上旬の約2万株のつつじ、6月には2万株のアジサイ、6月下旬より8月上旬には250鉢の色とりどりの蓮(はす)が咲き『花のお寺』とも称されています。 |
黄檗宗大本山 萬福寺 |
中国の僧隠元(いんげん)が1661年に開山した禅宗黄檗宗の本山。広大な境内では、今も雲水達が厳しい戒律のもと、日夜修行に励んでいます。東西に並立した伽藍配置は明末・清初の中国禅寺の特徴を持ち、異国情緒の漂うお寺です。布袋和尚像、十八羅漢像、観音像などの仏像は、写実的で迫真性に富んだ面相を特徴とする中国の仏師范道生(はんどうせい)の作品として有名です。また、当寺の名物、中国風精進料理の普茶料理は、見た目の華やかさとともに、ヘルシーな料理として人気を呼んでいます。 |
橋寺放生院 |
聖徳太子の命で、604年に秦河勝(はたのかわかつ)が創建したと伝えられ、宇治橋と深く関わってきたことから「橋寺」の名で親しまれています。境内には宇治橋架橋の由来を記した「宇治橋断碑」と呼ばれる石碑があります。 |
橋姫神社 |
はじめ宇治橋に祀られていたともいわれている神社です。1867年の洪水で流失するまでは宇治橋西詰にありました。交通の要衝であった宇治にとって、宇治橋は大きい意味を持っており、橋姫神社を巡って数々の伝承が生まれました。 |
恵心院 |
「住生要集」の作者として名高い恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)によって再興されました。源信は宇治川に入水した宇治十帖のヒロイン浮舟を助け、新たな道を歩ませることとなった僧のモデルともいわれています。境内では四季折々のお花を楽しめます。 |